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映画「ナイトミュージアム2」字幕翻訳コンクール授賞式 スペシャルトークセッション&映画字幕翻訳ワークショップ

今年で3回目を迎える神田外語グループ「字幕翻訳コンクール」の授賞式が、10月11日、大手町の日経ホールで開催されました。総合司会は『王様のブランチ』などでおなじみの、映画コメンテーターLiLiCoさん。

授賞式に先立って行われた「スペシャルトークセッション」と「映画字幕ワークショップ」では、コンクール審査委員長で神田外語グループアカデミックアドバイザーの戸田奈津子さんと絶妙の掛け合いを見せ、開場を大いにわかせました。
その模様を、ご報告します!

< 第1部 > オープニング&トークセッション

スペシャルトークセッション

「映画に関係する現場でお会いすることはあっても、ジックリお話をするのは初めて」というお二人。
しかしとても初めてとは思えない息の合ったトークで、予定時間を15分もオーバーする盛り上がりぶりでした。

まずは戸田さんの、ハリウッドスターとの交友関係が披露されました。
トム・クルーズ、ジョニー・デップ、ブラッド・ピッド、リチャード・ギア・・・。大物スター目白押しの交友関係に、名前が出るだけで開場からはどよめきが。テレビでは見られないハリウッドスターたちの話に、LiLiCoさんも観客も、興味津々で聞き入っていました。

「リチャード・ギアから話を引き出すのが難しいんですけど、今度インタビューの機会があったら、戸田さんと仲良しだって言っていいですか?」というLiLiCoさんの言葉に「いいわよ」と笑顔で応じる戸田さん。
さすが、先輩の余裕!

つづいて「ハリウッド映画の名セリフ」を戸田さんが解説。
戸田さんが翻訳の道を目指すきっかけとなった「第三の男」の名訳("I shouldn't drink it. It makes me acid."を「今夜の酒は荒れそうだ」と翻訳)や、戸田さんも「難しい」というジョークの訳など、英語も日本語もペラペラのLiLiCoさんも驚くことばかり。会場からも「ほぉ~」という声が何度もあがっていました。

戸田奈津子さん

LiLiCoさん

スウェーデン生まれで、スウェーデン語と英語、ドイツ語、そして日本語の4カ国語を操るLiLiCoさんと映画字幕の第一人者・戸田さんによる「語学学習のコツ」は、大変にためになるものでした。

18歳で来日し祖母宅に住んだLiLiCoさん。「日本語学校に通うお金がなかった」ために「"笑っていいとも"で日本語を覚え、字はカラオケの字幕で覚えた」そうです。戸田さんは「その前向きに勉強する態度、やる気が素晴らしい」と感動。

そういう戸田さんも「30歳すぎて、当時勤めていた映画会社で突然通訳をやれと言われたのよ。それまで英語の読み書きはできたけれど会話なんかしたことなかったのに」と、せっぱ詰まったことで英語がしゃべれるようになった過去を告白しました。

そして「私たちのようにどうしてもやらなきゃダメ、っていう状況に追い込まれることが語学上達のコツ。でも、私は読み書きの基礎があったから会話もできるようになったんだと思う。だから、基礎からコツコツと積み上げることと、そしてLiLiCoさんのようにやる気を以て取り組むことが大切」というまとめには、多くの観客が深くうなずいていました。